季節は()過ぎ、もうすぐ二度目()の春――。
劣等生の兄と、優等生()の妹。ふたりの魔法科高校()での生活は、その一学年目を終えようとして()いた。
達也、そし()て深雪たちは春休みを利用して、小笠原諸島のとある別荘へと休暇に訪れていた。
束の間の休息に羽根を伸ばす達也たち()。
しかし、そんな達也たちの前に()ひとり()の少女“九()亜”が現れる。海軍基地から脱走してきたその少女は達也にひとつの願いを告げる――。